オルガネラと細胞骨格
標識アクチンおよびアクチンプローブ
アクチンおよび細胞骨格動態研究用製品
| 製品 |
説明 |
| ファロイジンコンジュゲート |
- 固定細胞中のF-アクチンの標識に有用
- F-アクチン上の天然ファロイジンと同じ部位に結合
- 組織切片、培養細胞、細胞を含まない製剤のF-アクチンの同定、定量などに用いる。
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| 標識DNase I |
- 固定細胞中のG-アクチンの標識に有用
- 細胞中の未重合アクチンの同定、定量などに用いる。
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| 標識アクチン |
- 細胞骨格動態の研究に有用
- モノマーアクチンとして提供(モノマー1個あたりフルオロフォア1または2個)
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| Jasplakinolideとlatrunculin A |
- アクチンの重合と脱重合の研究に有用
- Jasplakinolideはin vitroにおけるアクチン重合の強力なインデューサで、アクチン結合に対してファロイジンと競合
- Latrunculin Aはマイクロフィラメント組織化の強力な阻害薬で、生理学的機能に対するF-アクチン分解の作用の研究によく用いられている。
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固定細胞におけるF-アクチンプローブ
ファロトキシンは致死性の高いAmanita phalloides(タマゴテングタケ)から分離される二環式ペプチドです。合成ファロイジン誘導体はF-アクチン上の天然ファラシジンと同じ部位に結合し、多くの用途で対応しています。蛍光ファロイジンとビオチン化ファロイジンはナノモル濃度でF-アクチンを選択的に染色し、水溶性が高いので組織切片や培養細胞、細胞不含培地の線維状アクチンを同定・定量するため簡便に標識することができます。蛍光ファロイジンコンジュゲートは多くの生細胞に透過しないので、欠陥膜を有する細胞を検出するために用いることができます。
標識ファロイジンは大型、小型のフィラメントに同様の親和性を示し、筋肉細胞と非筋肉細胞のアクチンサブユニットあたりファロイジン約1個の割合で化学量に比例して結合し、抗アクチン抗体とは異なりモノマーのG-アクチンとは結合しないことが報告されています1,2。アクチンを標識する上においてファロイジンは他にも抗体にまさる長所を備えており、その結合特性は植物、動物を問わずさまざまな種のアクチンと変化がなく、非特異的染色もほとんどないので染色領域と非染色領域間で高いコントラストが得られます。
ファロイジンは直径がおよそ12-15A、分子量が2000 Da以下と比較的小型の分子であるため、蛍光ファロイジン処理後もミオシン、トロポミオシン、トロポニン、DNase Iなど広範なアクチン結合タンパク質がアクチンと結合できます。
当社ではすぐれたAlexa Fluor®色素を用いて10種類のAlexa Fluor®-標識ファロイジンとして、多くの用途ですぐれたF-アクチン染色剤として用いられています。Alexa Fluor®色素-ファロイジンコンジュゲートは、スペクトルの類似した他のコンジュゲートより明るさと光安定性にすぐれた蛍光プローブです。Alexa Fluor®ファロイジンコンジュゲートに加えて、当社では554 nmで励起される標準的な赤色蛍光ファロトキシンコンジュゲートやローダミンファロイジンも提供しています。
F-アクチン染色用ファオイジンコンジュゲート
| 色素 |
Ex/Em * |
Cat.No. |
| * およその最大励起(Ex)蛍光(Em)(nm)。 |
| Alexa Fluor® 350 phalloidin |
346/442 |
A22281 |
| Alexa Fluor® 488 phalloidin |
495/518 |
A12379 |
| Alexa Fluor® 532 phalloidin |
531/554 |
A22282 |
| Alexa Fluor® 546 phalloidin |
556/573 |
A22283 |
| Alexa Fluor® 555 phalloidin |
555/565 |
A34055 |
| Alexa Fluor® 568 phalloidin |
578/600 |
A12380 |
| Alexa Fluor® 594 phalloidin |
581/609 |
A12381 |
| Alexa Fluor® 635 phalloidin |
633/647 |
A34054 |
| Alexa Fluor® 647 phalloidin |
650/668 |
A22287 |
| Alexa Fluor® 680 phalloidin |
679/702 |
A22286 |
| rhodamine phalloidin |
554/573 |
R415 |
Alexa Fluor R 488ファロイジンで染色した渦虫Archimonotresis sp.のアクチンフィラメント。筋肉質の咽頭(大きなリング)と生殖系の一部(小さなリング)が認められる。この表面蛍光画像はUniversity of Maine(Orono)のMatthew D. Hooge氏とSeth Tyler氏からの提供。
Alexa Fluor® 488、Alexa Fluor® 546、よく知られたフルオレセインおよびCy™3フルオロフォアの光褪色率の比較。ウシ肺動脈内皮細胞の細胞骨格をAlexa Fluor® 488ファロイジン、マウスモノクローナル抗α-チューブリン抗体およびAlexa Fluor® 546ヤギ抗マウスIgG抗体と併用して標識(上列)、またはフルオレセインファロイジン、抗α-チューブリン抗体および市販のCy™3ヤギ抗マウスIgG抗体と併用して標識(下列)した。擬似カラー画像は露光0、30、90および210秒で撮影した。
ウシ肺動脈上皮細胞を固定、浸透処理し、F-アクチン-特異的色素のローダミンファロイジンで染色した。
固定細胞におけるG-アクチンプローブ
ウシ膵臓デオキシリボヌクレアーゼは約5×10-8Mの親和性でモノマーG-アクチンと結合します3-7。未標識DNase Iと同様、当社の蛍光DNase IコンジュゲートはG-アクチンを選択的に標識し、細胞中の未重合アクチンの比を検出・定量する上できわめて有用です。当社ではAlexa Fluor® 488色素(最大励起/蛍光495/519 nm)およびAlexa Fluor® 594色素(最大励起/蛍光590/617 nm)の両者に対するDNase Iコンジュゲートを提供しています。
未標識および蛍光アクチン
細胞骨格動態の研究用として、Invitrogenではいくつかのアクチンの蛍光コンジュゲートを提供しています。ウサギ筋肉から得た高度精製アクチンを標識し、コンジュゲートを脱重合させ、ついで重合させることでアクチンコンジュゲートが適切に組み立てられるようにしています。取り扱っている製品はモノマーアクチンとして、各モノマーにフルオロフォア1または2個が結合しています。
未標識および蛍光アクチン
| コンジュゲート |
Ex/Em * |
Cat.No. |
| * およその最大励起(Ex)蛍光(Em)(nm)。NA=該当せず |
| unconjugated |
NA |
A12375 |
| Alexa Fluor® 488 |
495/519 |
A12373 |
| Alexa Fluor® 568 |
578/603 |
A12374 |
| Alexa Fluor® 594 |
590/617 |
A34050 |
| Alexa Fluor® 647 |
650/668 |
A34051 |
ウサギ筋肉から得たアクチンのAlexa Fluor® 568コンジュゲートを注入したニワトリ胚線維芽細胞。細胞を固定、浸透処理し、線維状アクチンをクマリンファラシジンで染色した。画像はエストニア国立化学物理・生物物理研究所分子遺伝学研究室のHeiti Paves氏からの提供。
アクチン重合および脱重合研究用の非蛍光試薬
Jasplakinolideは海産海綿Jaspis johnstoniから分離される大型環状ペプチドです。Jasplakinolideはアクチンフィラメントの凝集を刺激してin vitroでアクチン重合を引き起こす強力なインデューサで8、アクチン結合に対してファロイジンと競合します。生細胞でも若干の透過性を示すと思われています9,10。
Latrunculinはマイクロフィラメント組織化の強力な阻害薬です。紅海海綿から分離されるlatrunculin Aはマイクロモル以下の濃度でG-アクチンと1:1の比で結合し、イオン輸送11、タンパク質局在分布12などの生理学的機能に対するF-アクチン分解の作用を研究するためにしばしば用いられています。
- 参考文献:
- 1. Peptides of Poisonous Amanita Mushrooms, Rich A, Ed. (1986); 2. Biochemistry 33, 14387 (1994); 3. J Cell Sci 66, 39 (1984); 4. Anal Biochem 135, 22 (1983); 5. Exp Cell Res 147, 240 (1983); 6. Eur J Biochem 104, 367 (1980); 7. J Biol Chem 255, 5668 (1980); 8. Methods Mol Biol 161, 109 (2001); 9. J Cell Sci 112, 2521 (1999); 10. Curr Biol 9, 1095 (1999); 11. J Biol Chem 272, 20332 (1997); 12. Am J Physiol 272, C254 (1997).
製品:
| Cat.No. |
製品名 |
サイズ |
| 光褪色など多くの点について、FluoresceinコンジュゲートよりAlexa Fluor® 488コンジュゲートが優れています(レファレンスD参照)。 |
| A12373 |
actin from rabbit muscle, Alexa Fluor® 488 conjugate *in solution* |
200 μg |
| A12374 |
actin from rabbit muscle, Alexa Fluor® 568 conjugate *in solution* |
200 μg |
| A12375 |
actin from rabbit muscle |
1 mg |
| A12379 |
Alexa Fluor® 488 phalloidin |
300 U |
| A12380 |
Alexa Fluor® 568 phalloidin |
300 U |
| A12381 |
Alexa Fluor® 594 phalloidin |
300 U |
| A22281 |
Alexa Fluor® 350 phalloidin |
300 U |
| A22282 |
Alexa Fluor® 532 phalloidin |
300 U |
| A22283 |
Alexa Fluor® 546 phalloidin |
300 U |
| A22284 |
Alexa Fluor® 633 phalloidin |
300 U |
| A22286 |
Alexa Fluor® 680 phalloidin |
300 U |
| A22287 |
Alexa Fluor® 647 phalloidin |
300 U |
| A34050 |
actin from rabbit muscle, Alexa Fluor® 594 conjugate *in solution* |
200 μg |
| A34051 |
actin from rabbit muscle, Alexa Fluor® 647 conjugate *in solution* |
200 μg |
| A34054 |
Alexa Fluor® 635 phalloidin |
300 U |
| A34055 |
Alexa Fluor® 555 phalloidin |
300 U |
| B607 |
BODIPY® FL phallacidin |
300 U |
| B7474 |
biotin-XX phalloidin |
50 U |
| D12371 |
deoxyribonuclease I, Alexa Fluor® 488 conjugate |
5 mg |
| D12372 |
deoxyribonuclease I, Alexa Fluor® 594 conjugate |
5 mg |
| F432 |
fluorescein phalloidin |
300 U |
| J7473 |
jasplakinolide |
100 μg |
| L12370 |
latrunculin A |
100 μg |
| N354 |
N-(7-nitrobenz-2-oxa-1,3-diazol-4-yl)phallacidin (NBD phallacidin) |
300 U |
| O7466 |
Oregon Green® 488 phalloidin |
300 U |
| R415 |
rhodamine phalloidin |
300 U |
| T7471 |
Texas Red®-X phalloidin |
300 U |